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17章:†意外な新参者† (25/25)

有弥はやはり、航太を嫌ってるようだった。

同い年だから、余計かも。

幹也が、言った。

『航太な、住む所も金も無いんだ。

俺は、300万を貸してるけど、それは、全部、あの女将に行った……』

と、航太の一部始終を、話した。

そして、最後迄嫌がる有弥に

『理解してやって欲しい』

と言った。

幹耶は器の大きな奴。

いや、仕事に就いて、大きくなった。

幹耶はどんどん、成長してる。
それでも不服そうな空気を醸し出す有弥に

『有弥!りぃ姉が決めた事だ!』

と、芳樹がピシャリと言った。
芳樹は、航太を理解しようとする姿勢を見せ

『明日は俺、仕事が休みなんだ。

服や必要な物を買いに行こう。

俺は、ちょっとグレードの高い美容室で、チーフマネージャーをしてる。

買ってやる』

と言った。

芳樹は普段《〜してやる》

と言う言い方を嫌う。

勿論、蓮の影響。

でも、芳樹は芳樹なりの考えで、航太には敢えてそう言った。

この♂も、とにかく頭がいい。

それに職場でも、今や上に立つ立場。

ちゃんと、必要な意味を含んで、そう言った。

その意味は、芳樹の持論。

でも、何となく洞察出来た。

『ありがとうございます』

と、航太が同い年の芳樹に言った。

『航太、喰え!

姉ちゃんのお好み焼き、旨いぞ!』

と幹耶が、航太の取り皿に、お好み焼きを置いた。

『お好み焼き、僕大好き!

本土にお店在ってね、ホテルのみんなで、よく食べに行ったんだ。

大阪が本店のお店』

と、琉斗が言った。

関西と沖縄。

何だか不思議な組み合わせ。

『磨夜、美味しい?』

『ウン……マヨネーズ』

と言った。

すると有弥が

『そっか、磨夜ってマヨネーズなんだ〜♪』

と言った。

でも、磨夜は何だか嬉しそうな表情をした。

『この位?』

と、有弥が磨夜のお好み焼きにマヨネーズを掛ける。

でも、磨夜は黙ってる。

『じゃ、この位?』

と有弥がまた、掛ける。

『ウン……』

どうやら、有弥にはちゃんと、意思表示が出来るらしい。

つか、有弥も有弥で、ちゃんと磨夜を理解してる。

幹耶は、そのやり取りを、ジッと観察してた。

幹耶は、本当のプロになってた。

だから、自分よりも年上の航太に対しても、表現は相応しくないが、施設の園生のような感覚のようだった。
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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