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15章:†神様の居場所† (2/28)

今朝は、私が朝食を作る。

早起きの琉斗が、洗顔を済ませると、近くのコンビニに行った。

新聞を買う為。

勿論、地元紙。

あの金子食堂、どうでもいいけど、やっぱり気になる。

昨日セットして措いたご飯が、そろそろ炊き上がりそうだ。

秋刀魚を焼いた。

玉子焼きを焼く。

納豆とお新香と、何だか貧相だが……

〔Hey! mille-feuille♪〕

帰って来た。

『お帰り!』

『ただいま♪

この新聞でラスト!

みんな買ったみたい。

あ、ついでに牛乳買って来た』

と言って、カウンターに置いた。

『あ、アリガト。

ちょうど切らしてたっけ』

と言って、冷蔵庫に牛乳を3パック仕舞った。

お猿さんが、バナナを食べる時に飲む。

牛乳は、飲んだ量がカロリーだと言うのだが、あの猿は太らん。

『あ〜……

こんなガス台使ってるから。

姉ちゃん見て?

何時の時代のガス台なんだか』

と、新聞を広げた琉斗が言った。

お鍋に《ほんだし》と水を入れた。

軽く掻き混ぜて火に掛けた。

私は、水の内にほんだしを入れてしまう。

本当は、沸騰してかららしいのだが。

新聞を覗く。

昔々、こんなタイプのガス台、確か有ったよね?

私が確か中学生位の、いや、その前位から。

ツマミを押しながら、火を点ける、あのタイプ。

今でも有るとは思うが、随分改善、改良されてる。

厨房は、燃え切ってなかった。
流し台や、調理台は残ってる。

あちこちにテープのようなモノが貼られてて、もう、使えなくなった冷蔵庫や、食器棚も有った。

『ふぅ〜ん、結局そんな原因だったんだ……』

と琉斗が呟いた。

『なんて書いて有るの?』

『あのね、ガス台のツマミの部分に、油カスや埃が溜まってたんだって。

で、あのオジサンは、ガスを止めたつもりで、家に来てたみたい。

火は消えてたんだけど、ツマミが埃でつかえて、しっかり戻ってなくて、ガスがずっと漏れてたんだ。

でも、あそこん家って臭いじゃん?

厨房も店も。

あの人達、鼻が利かなくなってたみたい。

それで、気付かずに煙草に火を点けちゃったんだって。

そんな状態で、よく他人にご飯作るなんて言えるよ。

結局、掃除してないのが、原因じゃない。

あれだけの広さなら、全部ピカピカに出来るのに』

と琉斗がボヤく。
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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