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14章:‡想定外の天罰‡ (31/31)

因みに私、この年になりながらも、老人介護の実体を知らない。

両親は、沢山の兄弟達の下の方。

両親世代は、兄弟が沢山居た。

確かに、母方の祖母が、半身不随で寝たきりで、みんなで交代で介護をしてた。

が、それは記憶に有るのだが、まだ、幼稚園にも行かない頃の事。

父方の祖母も居たが、でも、父の姉夫婦と一緒に暮らしてた。

そして私は、祖父を全く知らない。

なので、お年寄りに対して、その必要を満たして差し上げるとか、気遣うとか、全く出来ない。

現在、母は、83だが、ピンピンしてる。

隣組み長をやり、老人会の会長をやり、会計迄。

しかも、私は未だに足利近辺に居るが、母は都下の都営に1人で住んでる。

近場にりか一家が在る。

が、母は何処へ出掛けてるのか、りかが娘と様子を見に行っても、殆ど留守らしい。

時々電話が来るが

〔お食事会が有ったのよ!

楽しかったわ♪

やっぱり、ボージョレーは美味しいわね!〕

だそうだ。

ふざけた年寄りだ!

って殊で、私はお年寄りらしいお年寄りに、恵まれてない。

で、今に至る。

あ、漂流してる。

この節に帰る。

確かに、お年寄りに対しての知識も気遣いも皆無だが、幾ら何でも、酷い!

お粥を炊いて、お魚を煮る位の気遣いも無かったのか!?

鬼嫁、なんて言葉が有るが、この女将の為に有るように思えて来た。

鎮火は早かった。

30分位で、煙りを残すだけとなった。

でも、消防士さん達は、しつこい位に、消火してた。

その努力の甲斐有って、燃えたのは、厨房部分だけで、表側は残った。

地元紙らしい新聞記者が、写真を沢山撮っていた。

どうやって、この火事を知ったのか、本当に不思議だった。

現場検証が始まった。

みんな、バラけて行った。

やっぱり、ガス爆発らしかった。

しかし、凄い振動だった。

確かに近いが、でも、100米近くは離れてる。

それでも、一瞬、地震だと思った。

『想定外……

でも、保健所からの通知も、許可取り消し』

と琉斗が呟くように言った。

金子食堂は、これでなくなった。

めでたし、めでたし……

とも言い切れない。

あの2人の、生活の課程がなくなったのだ。

まぁ、仮に営業を続けていても、あの店の状態じゃ、お客は来ない。

琉斗が言う通り、許可も下りないだろう。
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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