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12章:‡降霊;太陽の笑顔‡
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ルイ達もやって来て、お酌に回る。
凪は、あちこちに挨拶に回ってた。
厨房に居たみんなも、やって来て、テーブルに着いた。
和尚泰司はまた、有髪の和尚になっていた。
みんな、琉斗に対して、ちょっと引き気味だったけど、琉斗は、そんな事少しも気にせずに、あちこちにお酌に回った。
本当に堂々としてた。
綺麗な日本語を話すので、みんな余計に不思議がった。
煌璃で働いてる、とだけ話してた。
9時を回ると、居る人達全員に、お神酒と、海苔巻きの折りが入った、小さな袋を配った。
そして、親戚の方が、参列者に簡単な挨拶をして、閉式となった。
小母さんは、途中で体調不良を理由に、親戚の人達と中座していた。
本当にボロボロな状態で、声も掛けられなかった。
終始ずっと泣いていて、以前のあの、勢いの有る小母さんとは、まるで別人になっていた。
近所の皆様が、一斉に後片付けを始めた。
明日も此処で葬儀をする。
それで、テーブルも畳も、全て運び出された。
厨房を片付けると、私達は蓮を残して引き上げる事にした。
『シゲさん、水樹さん、お疲れ様でした。
悠斗も砦もありがとう』
裏の駐車場。
『明日、また来るよ。
奴も、みんなに送られて、幸せだよな』
とシゲさんが言った。
『立派な方でした』
と、ルイが言う。
みんなで、シゲさんを見送った。
水樹さんも、悠斗も砦も引き上げた。
キラとザムも帰った。
残った面々は、車が置いて有る煌璃に行く。
和尚泰司は、蒸れる、と言って、結局スキンに戻ってた。
乗車オーバー。
ソアラもプレリュードも、6人。
しかも、みんなビッグサイズ。
その鮨詰め状態で、耐える事5分。
煌璃に着いた。
あ〜苦しかった……
とにかく車から出る。
『寄って行きます?』
とみんなに訊いた。
するとみんな、このまま帰る、と言った。
それぞれの車に乗ると、みんな帰路に着いた。
私と琉斗、お団子達と磨夜は、みんなを見送ると、玄関に行く。
玄関は、近付くとセンサーで灯りが点くのだが、玄関先を見て、唖然とした。
沢山の生ゴミが、散乱してる。
ポテトサラダやら、お肉やら。
アホ女将。
こんなに証拠残して。
『馬鹿じゃね?』
と幹耶が呟いた。
みんなで掃除。
みんな冷めてた。
掃除を済ませて、部屋に入った。
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