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11章:†ユタの誤算† (35/35)

有弥が磨夜を見る。

『こんばんは』

と普通に声を掛けた。

『今日から此処に暮らす、冬木磨夜』

と芳樹が言った。

『あ、そうなの?

俺、三関有弥!宜しく♪』

と有弥が言った。

有弥は、誰でもすぐに友達。

何の拘りも隔たりも持たない。

磨夜の寡黙さも気にせずに

『俺、ちょっと着替えて来る』

と言うと、部屋に行った。

何故かミルフィーも着いて行く。

いい匂いがして来た。

『ね、お風呂入ってからにしようよ!』

と蓮が言った。

『うん!賛成!』

と幹耶がバスルームへ。

『このままにして措けば、味が凍みる♪』

と琉斗がお鍋に蓋をした。

『チャンプルーはお風呂から出て来てから作るね!』

と言って、テーブルに来た。

『琉斗、お疲れ。

いい匂い、旨そう』

と蓮が言った。

『じゃ、俺布団も敷いて来ちゃう!

ね、磨夜さ、西側のカーテンの中の方がいいよね?』

みんなの部屋には、1ヶ所だけカーテンで仕切れるスペースが有った。

今は開けたまんま。

『あ、その方がいいかもね。

俺も手伝う』

と蓮も、芳樹とリビングを出た。

2人がリビングを出ると、琉斗が出来たばかりのラフティーと、泡盛をグラスに注いで、翔の所へ行った。

『先に召し上がって下さい』

お線香を立てて、手を合わせる。

翔、大好きでしょ?

焼酎も角煮も。

良かったね♪

翔は、何も言わなかった。

どうして?

嬉しそうな顔もしない。

大好きじゃん?

豚肉の角煮だよ?

豚肉は栄養が有るって言って、よく食べてたじゃん?

それに焼酎だって……

どうしたの?

琉斗は、何時もの通り、深々と頭を下げた。

その時、電話が鳴った。

私が電話を取ろうとしたら

『姉ちゃん、僕が出る!』

と琉斗が急に立ち上がった。

そして、一言だけ

『誤算だった』

と言って、電話を取った。

『お待たせしました。

煌璃でございます』

何時もの、明るく、ちょっぴりおちゃらけた琉斗ではなかった。

『………僕から伝える。

僕は、ユタ。

それについては、後で話す。

僕がクッションになるから。

僕の誤算だった。

ごめんなさい……』

琉斗は暫く、黙って話を聞いた。

『お兄、蓮兄と代わるね』

そう琉斗が言ったので、私は、蓮を呼びに言った。

『蓮……電話』
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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