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7章:†青い瞳の島人(シマンチュ)†
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琉斗は、また、ミルフィーに見送られて、店に消えた。
私も支度をする。
片方肩を出す、あのドレスにしよう。
動きが楽だった。
クリーニングから戻って来たまま、クローゼットに掛けて有ったので、ビニールを剥がす。
三線か。
ホテルに置いて来ちゃったなんて……
宅急便か何かで、送って貰えないだろうか?
うん、そうさせよう。
思い出のモノなんだし、古くてもメンテナンスすれば、きっと大丈夫。
煌璃のホールで弾く。
益々アジアンテイストになる♪
島唄か……
聴いてるだけで、潮騒が聞こえて来そう。
ふと思い出した。
私のホームドクターの、パンダのような大原先生。
蓮はモンちゃん、なんて呼んでる。
あの先生が、趣味で通う碁会所が在るビルの1階に、和楽器専門のような店が在った。
ちょっと目立たないのだが、そこに行けば三線が有るかも。
もし有れば、メンテナンスも可能な筈。
普段、ピアノとエレクトーンと、幼稚園レベルの打楽器しか弄らないから、何が何やらサッパリ解らん。
学生の頃、そんな授業が有ったような無かったような……
結希の代返で済ませてたかも。反省……
ミルフィーの前で、三味線は弾けないが、三線なら蛇だ。
早速琉斗に話そう。
って、あれ?帯が……
ん?
着方を間違えたのか?
説明書って何処に仕舞ったっけ……
あ、洗面所のドアが開いた。
ロッキーのお風呂タイム終了。
リビングに来たようだ。
ま、適当に冷たい物でも召し上がってて貰おう。
えっと、ドレスの説明書……
ん?あ、これこれ。
左肩から、斜めにこう巻き付けて、もう一度、左肩に持って行って……
と、格闘する事15分。
やっと着られた!
やれやれ。
明日もこんな事になるのか?
でもまぁ、キラのせっかくの気持ちだし、キラ在ってのアジアンテイスト。
そう言えば、また持って来るような殊を言ってたっけ。
ん〜〜……顔、こんなモノかな?
髪は……やっぱりアップ。
下げてても、ドレスには合うんだけど、仕事が仕事だ。
キチンと纏めないと。
お団子に、ネットを被せて終了。
ネットって楽♪
蓮が、お洒落なネットを沢山くれた。
〔どうせ、りぃは不器用で、大した事出来ないんだから〕
大きなお世話だ!
因みに、手先の器用さって脳みその量と比例するらしい。
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