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7章:†青い瞳の島人(シマンチュ)† (3/34)

今朝は秋茄子のお味噌汁。

凪は、汁にお茄子の色が溶け出すのを嫌って、おつゆだけ作り、切ってレンジで軽くチンしたお茄子を、最後に入れる。

こうすると、色素がおつゆに溶け出す比率が、僅かとなる。

お茄子はスポンジのような野菜なので、すぐに味が凍みる。

皮は剥かない。

私は、裸のお茄子が苦手。

何となく気色悪い。

塩鯖、炒り鶏、温泉卵、海藻サラダ。

そして、昨日の凪の店のお通しの、烏賊の塩辛。

今回は悠斗が作ったようだ。

お店では、大根おろしに載せて、柚子をトッピングして出す。

お通しの中では、何時もトップ3にランキングされる人気のお品。

砦が作る時も有る。

翔にも、塩鯖と他のおかずとお味噌汁を供える。

不思議な位、ミルフィーは手を出さない。

勿論お腹がいっぱい、と言う事も有るのだが、でも食べたいのは食べたい。

猫に青魚と甲殻類、貝、烏賊と蛸はダメ、と水樹さんは言う。

昔の人は

〔猫に烏賊を食べさせると、腰を抜かす〕

なんて言った。

これ、単なる迷信ではなくて、本当だった。

神経を麻痺させてしまうらしいのだ。

でも、日本のにゃんこは魚好き。

環境に順応してきたお蔭で、ある程度の魚は大丈夫らしい。

本当は上げたくない、青魚は、独特な臭いがするせいか、好きなにゃんこは多いようだ。

で、ご多分に漏れずミルフィーも。

有弥の傍に正座する。

『本当はダメなんだからな』

と言って、有弥が少し手の平に載せる。

喜んで食べる。

次は、幹耶。

『青魚はイケないんだぞ』

と言いながら、手の平に載せる。

嬉しそうな顔をする。

ミルフィーは、一度貰った人の所へは、余り行かない。

凪と芳樹からは貰えないのを知ってるので、私に来る。

が、凪はミルフィーに炒り鶏を差し出した。

『お前、これなら喰っていい』

本当は鯖が欲しい。

が、珍しく凪から貰えたので、それを食べた。

すると満足したようで、顔を洗い始めた。

それでも、翔の物には手を出さなかった。

誰も躾てない。

不思議な猫だ。

感謝の儀式を終えると、サンルームに行って、しょっぱかったのか、水を飲む。

また顔を洗って、マットの上で丸くなった。

サンルームは椅子とテーブルを置く予定だったが、今やすっかりミルフィーの部屋になっていた。
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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