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5章:†翔の引っ越し† (32/34)

『あの、階段にですねぇ』

『や、やっぱり居たのか!?』

と和尚さんが止まった。

『おい!急に止まるなよ!』

と凪。

『お財布が落ちてたんです』

と言った。

『なんだ、財布だったのか……』

と和尚さんが言うと

『いや、財布は不味いだろ?』

と水樹さんが言った。

『ええ、芳樹が警備員さんに預けるって。

ヴィトンの長財布なんですけど』

とゴチャゴチャ言いながらも、和尚さんは周囲をキョロキョロと。

『オショウサン、角!』

『泰司、良く見ろ!』

『よし、もう少しだ!』

すると和尚さんがまた立ち止まった。

『上がり口に居たんだよな?』

と和尚さんが私に訊く。

『え、ええ。

気配が有りますか?』

『け、気配!?』

『おい!泰司、止まるなって!

危ねーだろ!?』

和尚さんと凪が先、水樹さんと蓮が後ろなので、和尚さんが急に止まると、危ないのだ。

それでも和尚さんは、立ち止まった。

そして私に

『い、居るのかな?』

と訊く。

『どうなんでしょ?

和尚さんは見えますか?』

すると和尚さんが、凪を見る。

『いーから泰司、とにかく運ぶんだ!』

〔着いた〜!!〕

と幹耶達の声がした。

『下ろす時の事が有るから、こっちが先だ!』

と凪が言った。

やがて、凪達も到着。

『芳樹、台を下に置いて、幌を捲って、荷台に乗ってくれ』

と凪が言った。

芳樹は、言われた通りに、幌を捲ると、荷台に乗り込んだ。

水樹さんは、荷台にちゃんと、毛布を敷いて来てくれていた。

『このまま、立てた状態の方がいい。

安定感が有るから大丈夫だろ』

と水樹さんが言った。

背中側から荷台に入れる。

『よし、このまま奥に。

あ、蓮ちと敷いてる毛布を持ってろ……芳樹、お前出られなくなるから、こっち側に来い』

『この変でいいだろう。

後は台を乗せよう』

と水樹さんが台に手を掛けると、幹耶が一緒に持ち上げる。

『ぶつかり合うと不味いから、家と台の間に毛布を挟んで!』

と水樹さんに言われて、蓮と凪とで毛布を挟み込む。

幹耶がプレリュードを開ける。

そのリアシートに、木箱と翔の写真を置いて、隣に私が乗り込んだ。

『ちょっと財布預けて来る』

と芳樹が警備員室に行った。

水樹さんが、荷台の幌を縛り付けると、運転席に載った。
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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