夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
4章:‡水と油‡
(3/26)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
お茶を煎れる。
モップを片付けに行った有弥も来た。
『あれ?閉じ込められてたのか?』
と凪がサンルームを開ける。
『だって、モップに纏わり付いて、掃除出来なかったんだもん』
と有弥が言った。
『そっか。
何か猫用の玩具って必要かもな』
と凪が言うと
{にゃあ}
と言った。
ミルフィーは、スタスタとテーブルの所へ来ると、椅子にヒョイッと載って、正座した。
一緒にお茶にお茶に参加するようだ。
でも、手は出さない。
お煎餅をジッと見つめる。
『お前、もしかして、煎餅喰うの?』
と有弥が訊く。
{にゃあ}
有弥が、薄焼きのお煎餅を半分に割って、その半分をミルフィーに差し出した。
結構な大きさが有る。
すると、ミルフィーはそれを喰わえると、自分のマットに行った。
今朝あげた餌は、まだ沢山残ってる。
手で器用に抑えて、首を捻りながら、美味しそうに食べる。
『なぁ、金子さん、昨日どうした?』
お茶を一口飲んで、凪が訊いた。
『幹耶が来たら、帰った。
金子食堂って、無資格営業なんだって。
幹耶が名前貸してたみたい。
でも、その前にも他人から名前を借りてたみたいなんだけど、営業停止になったりして、誰も貸してくれなくなっちゃったみたい。
それで幹耶が貸したらしいけど、今はもう貸してないって。
でも、周りにはまだ、幹耶が名前を貸してるって事にしてるんで、あの食堂が潜りって知ってるのは、幹耶だけって言ってる』
『つまり、幹耶はその食堂の弱みを握ってるんだ?』
有弥が、ミルフィーと分けたお煎餅を食べる。
『一応、近所だからな。
何で世話になるか判らねーし、ちゃんと付き合いだけはして措かねーとな』
凪理論。
確かにこの♂は、義理堅いと言うか、外さないと言うか。
8月には、お中元としてお茶菓子を配り、暮れにはお歳暮として、やはり何かを配る。
夜遅く迄商売させて貰って、何時も迷惑を掛けてるから、当然の事だと言う。
大将も、その前のお祖父さんも、ずっとそうして来てるそうだ。
例え、お茶菓子の小さな折り1つでも、気持ちは伝わる、と言う。
この♂、多分一生こうなんだと思う。
常連さんには、何か1品付けたり、事に依っては、海苔巻きの折りを持たせたり。
美味しくて安いだけで、充分なのに、そうしないと気が済まないようだ。
<前へ
108 /6348
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.