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18章:サヨナラは言えない (1/2)

18章:サヨナラは言えない

「たった何回かだけど、たーたんと出会えて、恋をして良かったよ。ありがとう。沢山泣いたけど、それ以上の幸せをありがとう」

「ありがとうなんて…おれ、約束すっぽかした最低な奴やろ」

「あれはたーくんが私のためにしてくれた事。ひどい事をして嫌いにさせるために。
甘い言葉でつなぎとめるより、私のためを思ってしてくれたの。
今ならわかるよ。」

「お店にきてほしくなかった」

「ごめんね?私なんて簡単に騙せただろうに、店に来い。なんて言うどころか「来たら髪の毛つかんで放り出す」だもんね」

「……」

「あの日、来なかったのもブロックして突き放したのも全部、私のためだったって思う。たーくんの優しさ。」

「好きだから俺も辛かった…」

お店なのに2人だけの空間。
延長料金は俺が払うから誰もつけないで。
こっそり店長に耳打ちしてたね。
名前もレンなんて呼びたくない。

「もっと上手に騙したら私、通ったかもよ?」

「やめてよ…」

「たーくんが、こんな人だから素敵で優しい人だから、今は仕事だけを頑張ってほしいの。
だから、私は忘れる」

私がいると よくない。
私が泣くどころか
君が泣くかもしれない…。

「ありがとう。と好き。って何百回言っても足りない位、君を好きになったよ。」

「……」

「こんなふうにしか君を好きになれなくて、本当にごめんね?」

「……」

「遠くから、心の中で応援してるから…」

「……」

「辛いからサヨナラは言わないよ」

君は下を向いた…。

私は最後まで涙は流さなかった。

「ホスト」の君に迷惑はかけれない。

向かいに座ってる君の、
テーブルに置いてある君の、
手を握った。

頑張って笑顔を作った。

「本当にありがとう。お母さん大切にして、お仕事頑張るんだよ。ずっと 愛してる。」

初めて君に伝えた愛の言葉…
最初で最後だね…。

入口へと向かう。
君は男らしく前を向いた。
目が真っ赤だよ…
私もかな…
笑顔も限界…
もう無理だよ…。

このエレベーターの扉が開いたらサヨナラだね。
もう会えないんだね。
うつむく私…

「ゆな…」

急に抱き寄せた。
痛い位、壊れる位
抱きしめられた。

何分たったかな…
それでも私は泣かなかった。
褒めて?
君が辛くなるから我慢したんだ。

「こっち向いて?ゆな…」

「ゆな…最後に顔見せて…」
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私だけ特別にして? ©著者:うるうる

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