たーたんと初めて会って 初めて泊まった部屋の中…

あなたは真っ直ぐ私を見つめてたね。

「ゆな？彼女になって下さい」

「なれないよ。私には…いるから…」

「ゆなを傷つける奴なんて関係ない。風俗行って浮気した男だろ、俺なら絶対行かない」

「彼氏がいてもいい。でも俺だけのゆなになって」

ギューって何回も抱きしめてくれたね。
私は何も言えなかったよ。

「ゆな…好きだよ…」

私は微笑む事しかできなかった…

ごめんね。
あの時、本当の事を言えば、また違ったのかな。

悔やんでも仕方ないよね。

あなたはホスト。
私の大嫌いな水商売。

私だけのたーくんじゃないなら、もう、あきらめなきゃ。

私はズルい。
私だっているのに。
大切な人がいるのに。

たーくんにはいない。
仕事で関わる女達だけ。

私が責める立場じゃないね。
最悪な女だ。

あなたがあの日こなかったのは
わざと嫌われる為だったんだもんね。
ホストの彼女。私にはなれないや。
友達として関わるのも無理。
好きすぎるもん。
だから、最後に会いに行くね。

二人きりじゃなくて、
「ホスト」の君に会いに。
会って忘れるよ。

キミは「ホスト」
ワタシは「お客様」