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9章:ファジーネーブル
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「お前、いくつ?」
「十七よ」
「そんなこと、言って回っていいの?」
「言って回ってる訳じゃないよ。お店ではね、もうハタチってことになってる」
「何でまたハタチなんだ」
「十五でこのお店に入ったときに、十八って言ってたから、繰り上がり式に?」
他人事のような愛の話し振りに春季は思わず苦笑する。
愛は曖昧な微笑みを浮かべたまま春季を見つめている。
その反応がまた、オーバー・リアクションが常で、客が笑えば膝をたたいて笑う夜の女には似つかわしくない。
「誕生日いつ?」
「クリスマス、ってことになってるの」
「へえ、俺と、タメか!店用じゃなくて、本当の誕生日は?」
「本当は、わからないから、クリスマスってことにしたの。イベント少ない方が楽だから」
「…変っっな奴だなあ!それだけの理由で、フツー自分の誕生日、決めるかよ」
今度こそかれも呆れ果てた。
少女の気持ちはまあ少しは、分からないでもない。
この業界で誕生日といえば、年間のうちで売り上げが最も見込める日ーだからこそ、ナンバークラスの者にかかるプレッシャーは並ではなく、一方普段圏外でも、それをネタに誕生月だけの一発逆転を果たす者もいる。
誕生日はおろか、戸籍でさえもいい加減な者を多数見てきた春季は、殊にそのことに関しては問いただしたりしなかった。しかし…
その時、店内の照明がにわかに暗くなった。今までかかっていたジャズに代わって、店に入る時に耳にしたアップテンポの洋楽が除々に音量を増してゆく。
「あ、ダウンタイムだー」
少女は当然のように春季の膝にふわり、と乗った。
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生まれ変わりの詩(うた) ©著者:薫
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