夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
7章:男の楽園
(4/10)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
七海は、
「ありがとうございます」
と微笑んで黒服を呼び、モスコミュールを注文した。
春季もハウスボトルを飲む気にはなれず、かといって初回でボトルを入れる理由もなく、チンザノをロックで頼む。
「あ、じゃあ、私もやっぱりそっち!いいですか?」
彼女の、さばさばとして下手な遠慮をしてみせない所と、おそらく酒が強いであろう事は春季の気に入った。
「お、イケる口だなー」
「じゃあ、かんぱーい!」
瀟洒なグラスが心地よい金属音を響かせる。
話慣れしたふたりの会話は盛り上がった。
七海は今の春季の歳から歌舞伎町で生計をたてているらしい。
かれが昨日羽田に着いたばかりだということを話すと、まるで街全体の構図を把握しているかのように、どこの店が流行っているか、どの通りでキャッチをするにはどこの許可が必要か、あれこれと東京の案内をまじえながら面白おかしく話してくれる。
ハイピッチでグラスを空けつつ情報を頭に叩き込みながら、しかし春季は本来の目的を忘れてはいなかった。
「そんでさ、どんな子なの?その愛ちゃんってさ…」
七海のきげんを損ねないようにさりげなく切り出す。
「あれ?本指じゃないんだ?入口の写真で入る人、ほんと多いなー。えーと…」
「違っ、俺は…。いや、春希でいいよ」
東京に来て最初に捕まえられるかもしれない貴重な(?)女にここで訳のわからない話を始める訳にはゆかない。
「どんなって、あのまんまよ」
さして気分を害したふうもなく彼女は小首を傾げた。慣れた仕草。
「細くて可愛くて、お人形さんみたい」
「いや…顔は写真見りゃわかるけどさ、もっとこう、何つーか性格とか、歳とか。あ、もしかしてあんまり仲良くない?」
「ううん、あたしはよく話す方だと思うよ?あの子がお店に入った時から知ってるし。だけど彼女、ほとんど指名のお客さんとVIPに居るからねえ…来る時は同伴だし、しゃべろうにも」
「ちょっと待った」
春希は遮った。
「そのVIPって何?」
「あ、聞いてない?ったく、黒坂ってば使えないんだから」
七海は先程の黒服をちらっと見た。
「VIPってのはね、この地下に個室があって…」
彼女は声をひそめて、春季にわずかに身体を寄せた。
<前へ
48 /80
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
生まれ変わりの詩(うた) ©著者:薫
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.