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5章:邂逅(かいこう) (8/8)

「おい、ちょっと待てよ、おっさん」

春希はー彼にしてはかなり珍しくー慌てて呼び止める。
気が付くと彼らは店中の注目の的になっていた。

「何だ、足りないか?それから俺はまだ、27だ。おっさんはやめろ」

「あんたはさ、センセ。突然来て、前世の恋人のどーのと抜かして、それで俺が動くとでも思ってるわけ?そんなゲームみたいな話があるかよ。50年前ったって、だったら何だ?あんたは23で死んだのか?」

「回転が早いな、正確に言えば、二十歳だ」

秋崎は面白そうに春希の顔を見つめた。

「続きは夢に聞くがいいさ。見送りは結構だ」
秋崎は踵を返し、もう振り向かなかった。

「あーあ、俺は昔から損な役回りだよ…まだ答弁書も仕上がってないのに……今夜も徹夜か、そろそろ死ぬ」
半ば呆然と突っ立っている春希の耳に、そんな独り言が聞くともなしに聞こえた。


そして…それから一ヶ月程の毎夜は。
はからずも弁護士の予言通り、彼に東京行きを決意させるに充分なものになったのである。
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生まれ変わりの詩(うた) ©著者:薫

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