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5章:邂逅(かいこう)
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「…あんた、なんでひとの夢を知ってるんだ」
「見えるのさ。覚えてる、と云った方が早いかな。お前もそのうち、思い出すぜ。」
「・・・・・」
「これだけは言っておく、俺はもう帰らないと明日がきつい。朝一の飛行機で羽田に取って返して、そのまま裁判だ」
秋崎は急に真剣な目で春希を見すえた。
「俺達のお姫様は、今歌舞伎町にいるぜ。お前とたいして歳も変わらない、女の子だよ。しかしあいつは、危なかしすぎる。このまま放っておいたら、きっとまた50年前の繰り返しだ。俺だけじゃ、きっと救えないかもしれない」
「・・・・・?」
「ホストと聞いてどんな奴かと思ったが、お前はみかけより、骨がありそうだ。今度こそ、守ってやれよ。何ていったって、トーアのいちばん近くにいたのは、ハル、お前なんだからな」
長財布から万札を適当に掴みとって卓の上に置き、秋崎は立ち上がった。
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生まれ変わりの詩(うた) ©著者:薫
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