ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

12章:♯12 (1/2)

12章:♯12


つまり練習では、かなりの差をつけてから、バトンを受け渡していたので、この接戦は白組の選手に少なからぬ動揺を与えました。

冷静に考えれば、普段と同じように走るだけで、最後の走者が抜き去ることも可能です。

しかし、わずかばかりの気の焦りが、別の結末を引き寄せました。

白組のアンカー前のランナーが、後ろを見て前の走者を煽ります。

選手が相手を鼓舞することで、チームの力が増すことが、場合によってはありえます。

ただし、この時はその選択が裏目に出ます。

バトンを受け取り、すぐに正面を向こうとして、力が入りすぎて転倒します。

大きく転がり、倒れてしまいます。

大の字になり、天を仰いだ時には、何が起きたのか分からないほどです。

この時間は、わずかに三秒。

しかしリレーの展開を考えれば、かなりの差がつきます。

この数メートルの開きが、次の出来事に影響します。

大きな異変が起きるまで、残り時間も、あとわずかです。
26 /37

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

たくされたバトン ©著者:香澄怜良

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.