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11章:♯11 (1/2)

11章:♯11

エアーの渡したバトンは、次の走者が引き継ぎます。

この時点で、赤組のリードは、わずかです。

アンカーの走りを考えたら、わずかばかりのリードでは、あっと言う間に抜かれてしまいます。

その展開は、見る者の興奮を与えます。

最後の走者が、颯爽と相手を抜き去って、いつもの結末に治まります。

そんな想像を巡らしている者が、選手の中にも多くいます。

しかしエアーは違いました。

エアーのチームのアンカーは、いつも大差をつけられます。

バトンを受け取る前には、すでに大きな差が開きます。

そして誰も足の速さでは並ぶことのできない西ヤンが、さらに引き離してゴールします。

その光景を練習の時に繰り返しエアーは見てきました。

それは紛れもない事実です。

すべて普段通りに終わるなら、この日も西ヤンの活躍で、何も変わらずに終了します。

それでも、ここまで不思議な体験を味わったエアーは、この後に何かが起こる予感を覚えます。

そして客席の中で見守る者にも、そのような予感を働かせる者がいました。
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たくされたバトン ©著者:香澄怜良

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