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2章:悲惨な日… (1/13)

2章:悲惨な日…

フ〜ンフンフフ〜ン♪

チャリを漕ぎながら鼻歌を歌う。


学校から帰るこのいつもの道、普段はめんどくさいはずなのに今日は楽しい。

見慣れたいつもの風景、なのになぜか明るく見える。

"早く会いたい"…と、そんな気持ちがおれを加速させた。


…ガッ!ガチャコ〜ン!!

おれ「っつ!!」


加速させすぎたペダルが空回りし、足を踏み外し転んでしまった。


おれ「…ちっ…あーいて…」


サンダルを履いてたおれは、踵、足の爪、膝、肘、指…

とにかくいっぱいやらかした。


でも、待ち合わせをしているおれはすぐチャリを起こして跨った。

カゴが変形し、ハンドルの角度も心なしか曲がってる、そんな状況でも今は痛いのを我慢して漕ぐしかない。

しばらく漕いで、ふと時間が気になったおれは携帯を開いた…


パカッ

おれ「21時40分か…」


時間にはまだ余裕がある、体も痛いしゆっくり向かう事に。

それから何を考えてたのか自分にもわからない、ただ気がつくと、待ち合わせの駅の目の前の所まで来ていた。

周りを見るとコンビニがある事に気づいたおれは寄る事にした。

そこで改めて今の自分に気づく…


…ウイーン

<いらっしゃいませ〜>


コンビニに入ったおれは「トイレ借ります」と一言。

鏡を見てチビった…

チャリを漕いでたおれの髪はグチャグチャ、ジーンズは膝の所に小さい穴があき、シャツの肩の部分にも穴。


おれ「…は〜」


ため息を一つ、テンションが下がるおれ。

とりあえず血を洗い流す事に…

あんなに頑張ってセットしたのに、服装だって気合い入れたのに。

周りから見たらその小さな穴は大した事じゃないのかも、でも、おれからしたら今日は初めて顔を合わせる大事な日。

何もそんな日にこんな事起きなくても…

でも、今思えば昔からそーだった。

自分にとって楽しみな事があると決まって何かが起き、自分の楽しみな気持ちが空回りする。

そんな事を思いながら血を洗い流し、髪だけはなんとかセットし直した。

トイレから出て飲み物コーナーへ、電話で好きな飲み物の話をしてた事もあり、あの子の好きなりんごジュースとおれの好きなお茶を買い、コンビニを出た。

…ウイーン

<ありがと〜ございました〜。>


おれ「さ〜て行くか!」


再びチャリに跨り向かう。
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〜初恋〜 ©著者:ビーフジャーキー

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