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2章:悲惨な日…
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ひかるは迷う事なくすぐ答えた。
ひかる《帰る…うっ…》
おれ「わかった」
ひかるが選んだ"今"は家に帰る事だった。
…ガチャン
おれはチャリに跨った、ひかるもすぐ乗る。
ゆうや【おい!待てって!っつかおまえは関係ねんだって!】
おれはゆうやを無視してひかるに聞く。
おれ「…ひかる、本当にいんだよな?」
ひかる《…》
その問いかけに無言のひかる…でも、おれを掴む手に力が入ってた。
おれが進んだその時…
ゆうや【ひかる!おれ、おまえが一番好きなんだぞっ!!】
ひかるを乗せたチャリを止める事なくおれは漕ぎ続けた。
少したってから更に泣くひかる…
ひかる《…ゔっ…ゔ〜…うっ…ゔっ…》
その意味はたぶん…
なんで今になってそれを言うの?
なんでもっと早く言ってくれないの?
ならなんで浮気をしたの?
ねぇ…なんで?
そんな気持ちからくるやり切れない涙だったのか。
おれにはその意味をしるすべはない…
ゆうやが好きなひかる。
ひかるが好きなゆうや。
おれはゆうやと言う人間を見て、ひかるがゆうやのどこを好きになったのか理解出来なかった。
おれは"今"ひかるに聞きたい事がいっぱいある。
でも、聞けない…
おれに"今"出来る事は、ひかるを家まで送る。
ただそれだけ…
ひかるが泣いた分だけ背中が濡れる。
枯れる事のない涙。
胸が苦しくなる。
おれは泣いたままのひかるとバイバイはしたくない、バイバイする時は笑っていてほしい。
そー思ったおれはひかるに話かけた…
おれ「お客さ〜ん、申し訳ありません…道に迷ってしまったんですけど…笑」
別に道に迷ってはいない、ひかるの家までの道は知らないけど、今進んでる道は知ってる。
うざいって思われてもいい、とにかく笑ってほしい。
背中に泣きつくひかるにまた話かける…
おれ「やっべっ!!ひかるが重くてチャリパンクした…笑」
一生懸命パンクしたフリをするおれはハンドルをクネクネ操る。
ひかる《…へへっ。笑》
キ〜…
チャリを止めひかるを見る。
泣きながら笑うひかるがいた。
作り笑いか素の笑いかはわからなかった。
でも、そこには涙を拭い笑うひかるがいた。
それから道を教えてもらい、家に着きバイバイをする。
泣きながら笑うひかるに…
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