10章:＊ｵﾘｰﾌﾞﾌﾞﾗｳﾝ＊ (2/15)

【あっちゃん…】



【あっちゃんは、あまり言葉や態度に表さないから……ね。何も聞いてこないし…】


【俺の方が…嫉妬深いし、気持ち的には、すごく不安だった。】


【ありがとうな。吐き出してくれて俺がｽｯｷﾘしたわ……………あっ特に特に魔女の話♪】


ちょっと
いたずらっぽく
笑ってから

真面目な顔をして

またﾎﾞﾝっと
腫れてしまった
瞼の上に
kissをした…





ｳｯ…
魔女の話は
するんじゃなかった………。






ワタシは
れんが好きで好きで
全てを手に
いれたかったくせに




ホストである
れんの
言葉は…

分厚い雲の中に
飛び込んでしまった
ジェット機のように…

目の前が
真っ白で
何も見えない。


乱気流にのって
ものスゴいスピードで
過ぎ去っていた。



本当か嘘か
幻想か分からないままに…。




向き合っていなかったのは
ワタシの方だった。

嘘をついていたのは
ワタシの方だったのかもしれない。


ホストのれんも
れん自身のれんも
全部ひっくるめて


自分の中で
受け入れるということの
大切さに




やっと気づいたよ…。