ﾜﾝﾙｰﾑの
ワタシのお部屋は
狭すぎた…。

ｱｼﾞｱﾝのあのお面は
未だにｸﾛｰｾﾞｯﾄから
出られない。

先輩と一緒に
暮らしていた
れん

一ヶ月後に
先輩が出ていくと
いう

【一緒に過ごそう…】と
いうことになり

仕事から帰って
手続きやら
荷物の整理などで
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀしていた。

れんがいる
あのお店には
あれ以来
一度も行っていない。

狭いﾜﾝﾙｰﾑに
夜中か朝方には必ず
れんが戻ってきた。


お店に通っていた時に
チラッとみえた
ﾏﾈｷﾝみたいに
しゅっとした
れんのｴｰｽ…。

VIP席に消えていく
れんと同じ香水の香り

貴方の帰りが
遅ければ
遅くなるほど
脳裏に過る
ｴｰｽの姿…。

一緒にいられるだけで
幸せなのに…

嫉妬心が
出たり引っ込んだりして

引っ越しの荷物を
整理することも
出来なくなって

おさまりつかずに
店の手前までは
行ったことはあるけど…ね。

今でも内緒。