舞の生存は確認出来たが、やはり両親に職業の事までは言えず...
龍星は知人が見かけたらしい。という所までは後日伝えていた。




晴海は小さいうちは愛情を家で与えたいといる龍星の希望により幼稚園から通う事になり、週末は公園やデパートの子供広場となるべく交流も持たせ、少しづつだが他の子たちに壁をつくることも無くなり日に日に平凡な日常生活に戻りつつあった。





あのまま舞の屋敷に閉じ込められ、周りから孤立し家庭教師なんかつけられてしまえばどうなっていただろう...
龍星は娘を支える為に必死で働き、漸く親孝行出来たと喜んでいた。





その頃... 面倒見の良い梨沙の元には頻繁に友人たちが集まり、別荘はいつの間にかカウンセラー室のようになっていた。




静かな室内には爽やかな潮風が吹き込み、安らかに眠るルナと絵を描く梨沙... その光景を見ていると皆心が和むらしい。