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19章:Strong wind (2/85)

仕事を終え、最近元気がない龍星の話を聞く為に、ソファーに座り三人は茶菓子を食べながら珈琲を飲んでいた。
パソコン画面は全て暗いままシャットダウンされ、 窓のブラインドも下げられ、普段の仕事場は相談室へと変した。




聖哉「 舞ちゃんには相談したのか? 」




龍星「 うん... でも子育てしなきゃならないのは私でしょ?って。姉さん来てくれてた時は姉さんに任せて、 でも帰ってからは俺が帰宅するまでは一人で見てたんすけど... 」




聖哉「 うーん。 文化の違いだな... 海外だとさ、 ベビーシッターは日本より当たり前なんだよ。その間に母親は習い事したり、仕事したり、息抜きしたりさ... 日本だけだよな。 男は仕事、女は旦那を支え子育ては任せる。 」




龍星「 俺は仕事も頑張りたいけどなるべく子育てしたい。 晴海の側にいたい。 何か舞ちゃん... 凄く頑固になって。
してもらう事が当たり前になってて... 」





野村「 そのお手伝いさんが子供見てる間さ、 舞ちゃんは何してるの? 」





龍星「 漫画読んだり韓国ドラマ見たり。 ケーキや紅茶は何も言わなくても出てくるし。 だから最近ブクブク太って。 」





聖哉「 ...。 」




野村「 ...。 」




龍星「 日曜日なんかさ?いいのよ〜夫婦で遊んできなさ〜いって。 晴海はお手伝いさん、俺は舞ちゃんと二人で映画にショッピング。 街のみんなは子供つれてベビーカー押してんのに。 俺父親だよ? 」
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BLUE MOON ©著者:RISA

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