優子からの連絡はパタリとなくなり野村はいつも通りの生活に戻った。寂しさも感じないのは、彼女を本気で愛していなかったのか、友人に救われているからなのかそれはわからない。



久しぶりに出来た彼女と別れ聖哉と梨紗は頻繁に飲みや食事に誘ってくれ以前のような仲良し3人として頻繁に会う日が多くなっていた。




自宅に戻った野村は、長年住んだ家を離れ新しい住まいを見つけた。一人暮らしにも関わらず毎月払う家賃をバカらしくなりローンに変更しマンションを購入してしまったのだ。



梨紗「 凄いよねぇ。貴宏ってお金持ち？ 」




貴宏「 年齢が年齢だし、そろそろ将来考えて買ったほうがいいかなってさ。」





聖哉「 それはいい考えだが一つだけ気にくわない事がある。何でこの場所なんだ？ 」



歯を見せ笑う野村に聖哉は呆れ笑いをした。
休日前の金曜の夜、引越し祝いにと新しい新居で3人、鍋を囲みながら夕飯を食べていた。