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5章:ぶつかり
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それからの日々、僕らは変わらずに過ごしていった。
ふみかも僕のことを大切にしてくれたし、僕もふみかを大切にした。
ふみかも敬語からタメ語に変わり、親密度が増したように感じた。
前田や真希たちと4人で遊んだり、2人で日帰り旅行に行ったり、時間がなかなか取れない時もなるべく数時間でも会うようにしていた。
もちろん週末は家族と過ごす。
仕事も順調だった。
つらいことがあっても、ふみかが僕の話を聞いてくれ、どんな深刻な話でも笑い飛ばしてくれた。
たまにそこで笑う?と思うこともあったが、そんな彼女の天真爛漫さが僕には楽でちょうどよかった。
職場で上に行けば行くほど孤独である。
僕を引きずり降ろそうとする人だっている。
寂しいことではあるが、現実だ。
その寂しさや、堅苦しさを忘れさせてくれるふみかとの時間は、僕の大切な時間だ。
ふみかに会う度、僕は何度もふみかを抱いた。
ふみかはそんな僕を受け入れてくれていた。
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僕と彼女の物語 ©著者:いで みずほ
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