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10章:2016.11.11大阪出張 (3/4)


貢ぐと言っても、彼にお金をあげる、貢ぐという認識で渡していた事はない。


彼もそれはわかってた。


【いつか返すから。】


これが、彼の決まり文句。



書面上でのやりとりをしていなかったし、このままじゃ逃げられると後になって焦った私は、

口だけで行動に移さない彼に嫌気がさし、
返済を約束する書類を書けと言っても、
彼は渋って書かなかった。




それもそうだ。


彼に返す気なんてなかったのだから。


どんなに話しても、彼は首を縦に振る事はなく、

書類が駄目ならと、私が次に行動したのは、会話の録音。




お金は借りてる。
いつか返す。


これを会話の記録として残す為に、あえて言わせるように誘導したりもした。


その時の会話は今も残してある。
何かあった時の為に…。



私が彼にお金を貸していた期間を、
この事を知る友人と私の中でふざけて、


裏引きされてるw
貢いでる期間w

なんて呼んでいた。



だけど、貢いでる認識はない。


なんで好きな男の嫁子供、女遊びの為に、私が稼いだお金を使わないといけないの?

どこの女が、望んでそんな事すると思ってるの?




私は貴方に言われていた、

あくまでも貴方の会社の為にお金を貸していた。


それ以外の事に使う為に、渡していたんじゃない!!







許さない。


必ず残りも、返してもらうから。
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騙された女の復讐 ©著者:にゃーち

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