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5章:さようなら、、、。ママ
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5章:さようなら、、、。ママ
でも、突然別れは来た。
父親が予定とは違う日に帰宅した。
母親はもちろん知らないから家にはいない。
「ただいま!いいこにしてたか?
あれ?ママは?」
その言葉に困った。
でも私は父親が大好きだった。
だから本当のことを言ったんだ。
あんなことになるともしらず。
「7時くらいにかえってくるよ」
「どこにいったんだ?」
「、、、。お仕事。」
「仕事?、、、。そっかぁ。ごめんな。」
父親のその一言で私は赤ちゃんのように泣きわめいた。
どこからこんなにでてくるのか不思議なくらいに涙が溢れて止まらなかった。
泣きすぎた私はそのまま寝てしまった。
気がついたら自分の部屋のベットにいた。
下から声がする。
父親と母親の声だ。
階段を降りて下に行った。
母親の寝室から明かりが見えた。
「おまえを信じて家を空けて働いているのにおまえは何をしてるんだ!」
「私だってはたらいてんの!私にだけ全部押し付けて!育児に家事に。働いて何が悪いの!私は母親じゃなく女でいたいの!」
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独りの女が歩いた道 ©著者:南 琉依
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