ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

26章:第十九回めのお祓い〜団子屋さん (1/11)

26章:第十九回めのお祓い〜団子屋さん

今、書き忘れていたお祓いを思い出しました。




あれは、ゴールデンウィークの事です。



私の行きつけの串カツ屋さんがあって、そこのオーナーさんから電話が入りました。




そのオーナーのことを、私は『おかあさん』と呼んでいました。




おかあさんは、花街で一人でお店を営んでいました。



年齢は80歳を越えていましたが、ボケることもなく、小柄で、いつもニコニコ可愛い笑顔な優しいお方でした。




電話もらった時、すぐに電話がとれず、1時間後に携帯電話にも、お店にもコールバックしましたが、出ませんでした。



営業時間にもお店に電話したけど、出ません。



なんか胸騒ぎ。




翌日のお昼過ぎ、また電話が入り
それは取ることができました。



おかあさん「ゆーちゃん。私、入院することになってん」



ゆー「入院?!なんで!?」



おかあさん「ペースメーカーを入れるねん」



ゆー「ペースメーカーの手術か!じゃぁ大丈夫だよ!すぐに元気になって退院できるわ!」



おかあさん「ほんまぁ?よかったぁ。私、入院した事もないし、不安で、ゆーちゃんの声が聞きたくなってん」



ゆー「そっかそっか。どこの病院?何かすることない?」



おかあさん「N病院になってん。娘がいてくれるから大丈夫。ありがとう」



こんな会話で電話が終わりました。



これがおかあさんと話した最後の会話でした。




まさか、この三週間後に亡くなってしまうなんて、思いもしませんでした。
161 /201

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

ゼロ(霊)の世界 ©著者:アール

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.