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18章:第一五回めのお祓い〜ごぼう抜き (11/11)

イタコちゃんは、正座してて両手をつき、首がカクンとした状態になり、なにもしゃべらない。




ソワカ「打首にあったのか?」




イタコちゃん「とどめがさせなかったのです。それで、殿に切られました」



ゆー「へぇー!どの時代の殿?織田信長?豊臣秀吉?」




イタコちゃん「殿の名前は知りませぬ。あなた様は、なぜそのようなことを知っているのですか?」




ゆー「今の時代には、教科書と言って、昔の人がたくさん載っている書物があるんだよ!あなたも載っているかな?!」




イタコちゃん「教科書...?興味深いですね。あの...私の前におられる方は、偉い方ですか?」




イタコちゃんはこの打首の人になってから、ずっと目を瞑っている。




ゆー「前にいる人?あーソワカの事ね。まぁ、仏様みたいなものだから、偉いっちゃ偉いんじゃないかな」



そう言うと、「はーはー!」と言って、ソワカに向かって低頭した。




ゆー『へ?うそでしょ?』と笑いかけたけど、そろそろ学習して、笑いをぐっと堪えた。




ソワカ「いやいや、頭下げなくていいから。起きて?」




低頭したまま、頭を上げようとしない。




私が、イタコちゃんの体を起こしたら、ソワカの顔を逸らすように、横を向いて、目を瞑っている。



後から聞いた話だが、昔は偉い方とは、目を合わせない風習?があったそうだ。




ソワカ「光の世界に往く前に、何か伝えておくことはあるか?」




イタコちゃん「嫁と、子どもには会えますか?」




ソワカ「会える」




ゆー「殿にも会えるんじゃない?」




イタコちゃん「殿にはもう会いたくないです」




ゆー「あ、そうだよね」




そんなやり取りをして、無事に光の世界に往く映像が視えたところで、5人のお祓いが終了した。





ソワカはすぐにイタコちゃんに結界を張り、ごぼう抜きのお祓いはこうして幕を閉じた。




ソワカ「今日は、上からすごく声が聞こえてきたわ。安倍晴明が色々と教えてくれた気がする」




イタコちゃん「ほんま?しかし、ごへいさんのとき、やたら塩むすびが食べたくなったわぁ。帰りおにぎり買って帰ろう♪」




お祓いでこんな笑ったことは、後にも先にもこの時だけです。



まぁ、笑っていたのは私だけど(笑)



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ゼロ(霊)の世界 ©著者:アール

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