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14章:第十一回めのお祓い〜障がいを持った女性 (3/5)

イタコちゃん「なんかふと自撮りしたら、私の目がおかしいと思ってん」



ソワカ「だいたいはわかっているし、お祓いしましょう」



お祓いが始まると、よっちはすごく睡魔が襲って来たようだ。



暴れないようにイタコちゃんの腕を抑えているが、何度も寝落ちている。



ソワカは、イタコちゃんが暴れないと判断し、よっちを帰らせた。




イタコちゃんは仰向けになって、寝ている状態で、目を開けて、手の指をくにゃくにゃ曲げている。




両手をくにゃくにゃしているが、同じ動きではない。



あまりに変な動きだったので聞いてみた。




ゆー「どうして指を動かせているの?」



イタコちゃん「私は、障がい者・・・」



ソワカは、イタコちゃんの右の手のひらに手をかざして、それから指を一本一本伸ばして、腕に文字を書いて、さすった。



左も同様に同じことをすると、くにゃくにゃした動きが止まった。




イタコちゃんが、足も痛いと言っていたので、ソワカは足にも同じことをすると、痛いと言わなくなった。




ソワカ「自分が誰かわかる?」




イタコちゃん「私は男のオモチャにされた」



ゆー「彼氏に?」



イタコちゃん「いろんな男。私は売られてこの街にきた」



そう言えば聞いたことがある。



私達が住んでいるマンションから数分歩いたところに、遊郭があったと。



そこで働いていたのであろうか。




イタコちゃん「私は嫌気がさして、火をつけたの。そしたらみんなは逃げて、私だけが燃えたみたい。ほら、私は歩けないから」

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ゼロ(霊)の世界 ©著者:アール

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