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11章:第八回めのお祓い〜子ども(イタコちゃん) (2/3)

グループラインで、時折イタコちゃんが『今日の私』とか言って、霊視診断して欲しいと、イタコちゃんの自撮りがきます。




そんな時にクリーンな状態なんて、ありません!(笑)




イタコちゃんが一人でうちの店に来る時は、何かあります。




ソワカはイタコちゃんの写メで何が入っていたのか、すぐにわかっていたけど、自分で気づかなきゃダメだと答えずにいました。



イタコちゃんは、いつもみたいにすぐわかることなく、むしろ鈍感でした。



ゆー『私でも誰かすぐわかったのに、なぜイタコちゃんわからないの?!』



答えを言いたくなるけど、ここは我慢。




わからぬまま、一時間以上たって、諦めそうになっていました。





ソワカが「ちゃんと視なさい!」とパシっと言うと、イタコちゃんは目を瞑りグッと入り込んだようでした。




イタコちゃんが、イタコちゃんとして、泣き出した。





イタコちゃん「私の子どもや。流れてしまった子。手術の時に見たままの形で出てきた」




ソワカ「ようやく気づいたね。今回はお祓いはしないでおこう。イタコちゃんなりに供養してあげて」




そう言って、ソワカはソワカなりの供養の仕方をイタコちゃんに伝授して、数十日ほど、イタコちゃんは子どもの供養をすることにした。




供養は、迷子になっている自分と向き合うことが大切だと思うので、水子供養のためにお寺に行くとか、そんな儀式にこだわる必要はないと思います。



イタコちゃんはソワカに教わった通り、供養をしていました。



が、だんだんと日が経って、疎かになっているニオイがプンプンしてきました。


でも、私達はそれに対して突っ込むことはしません。



イタコちゃんがする供養なのだから。





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ゼロ(霊)の世界 ©著者:アール

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