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7章:第四回めのお祓い〜事故の話 (3/14)

お祓いの数日前に、イタコちゃんが飲みに来ました。



うちの店は、誰にでも怪談話やらお祓いの話はしません。



苦手だったり、嫌いな方も居ますしね。



ただこの手の話が好きな方が割合としては多いかも。




この日は、カウンターにイタコちゃんが『イタコ』だと知っている常連様と、怪談話が苦手な常連様が居たので、苦手なお客様と私はソファ席へ移動しました。




カウンターでは、ソワカとイタコちゃんとお客様が怪談話で盛り上がっていました。



ソファ席で私が接客していると、突然ソワカが慌てて私を呼びました。



ソワカ「ゆーちゃーん!ちょっと来て!イタコちゃんが!」




ゆー「なによー?」




ソワカ「イタコちゃんが!はいた!」



ゆー『吐いた?やだぁ、自分で掃除してよ』



と、嫌々カウンターの方へ行くと、カウンターに前かがみで倒れているイタコちゃん。



でも、吐いた様子はない。



ゆー「吐いてないじゃん」



ソワカ「違う!入った!霊が入ったの!」



ゆー「へ?!今?」



パッとイタコちゃんの横に居た常連様も、苦しそうな顔して気を失いかけていた。



うちの店がお祓いとかしている事を全く知らない、ソファ席に取り残されたお客様の事を考えたら、私は今どうするべきか悩む。



・・・暇もなく、イタコちゃんの目がギンギンになって、暴れ出そうとした。



ゆー『また暴れるやつー?!』
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ゼロ(霊)の世界 ©著者:アール

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