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4章:初めてのお祓い〜震災
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私は動画を撮影する係。
ソワカがまず、イタコちゃんを正座させて、イタコちゃんの頭部あたりを、両手で触るか触らない距離で、まるで蓋を開いてるように、上下に動かしていました。
そして、ソワカは、イタコちゃんの対面に正座し、呪文を唱えます。
イタコちゃん、ものの五秒で正座したまま前に倒れてしまいました。
私、動画を撮影しながら『うそん!』と動揺。
ソワカは立って、倒れているイタコちゃんのそばに行き、話しかけました。
ソワカ「イタコちゃん、なんか視える?なんか聞こえる?」
イタコちゃん「・・・」
ゆー『イタコちゃん、気絶してるのか?!』⬅かなり焦ってるいるが、動画を撮影しているから声出せない。
ソワカ「イタコちゃん!何か聞こえない?」
耳を澄ましていると、鼻をすする音がしていて、どうやらイタコちゃんが泣いているようです。
イタコちゃん「・・・悲しい」
それから、20分くらいかな?泣きながらそれしか言わず、何も視えないと言っていました。
ソワカは、イタコちゃんの背中に指で呪文を書き、パンパンと背中を叩き、イタコちゃんを起こすと、イタコちゃんは元気に起きました。
この時のイタコちゃん感想は、女性を感じたことと、悲しさ辛さの感情が強かったこと、目の前はテレビの砂嵐のような状況だったと言っていました。
ソワカは、某震災でお亡くなりになった若い女の子を、お不動さん(不動明王様)が、ここに連れてきて、イタコちゃんの体に入れて、そしてお不動さんが、大切に抱き抱えるようにして、光の世界に連れて行ってくださったよ、と言っていました。
これがこのチームでの初めてのお祓いとなりました。
私は、霊がいるとか、いないとかよくわからないけど、このチームが視えたものは信じられる、そう思った日でもありました。
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ゼロ(霊)の世界 ©著者:アール
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