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13章:語らい〈2〉 (1/3)

13章:語らい〈2〉

浴室にたたずむ女の子は、それまで彼女の幻影と彼が語り合っていたとは知るはずもない。

ただ彼女は冷静に彼を見つめて、言葉を選ぶように口を開いた。


「私を...、あなたの子供だと思ってくれませんか?」


涙を溜めるように、彼女の瞳には潤いが増している。


「あなたが彼女と幸せな生活を送るように祈ります」


潤い始める瞳に、力がみなぎり、強い意志を感じる。


「彼女との間にできた子が、私だと思ってください」


彼女も必死に、大きな存在と戦っているようである。


「二人の関係を結ぶために、子供が会いに来たと...」


彼女が言い切る前に、彼は歩み寄る。


そして彼女を、やさしく抱きしめた。
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赤い果実 ©著者:香澄怜良

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