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11章:幻聴 (1/3)

11章:幻聴

その時、男はシャワーを浴びていた。

いつまでも結婚を切り出せずにいる、彼女のことを思っていた。


(出逢った頃...、彼女はオレに好意を寄せていた)


まぎれもない事実を胸の奥で強く叫ぶ。


(しかし結婚を切り出せなくて、苛立ちを覚えているのかもしれない)


冷静に現状を把握しようと努める。


(オレは本当に、彼女と過ごせるのか!?)


これまでを思い出しながら、現実を丁寧に振り返る。


(今まで彼女から結婚を切り出すことはなかった)


いつにもなく彼女の気持ちを考える。


(本当に結婚を望んでいるなら、違う接し方を選ぶのではないか)


彼女の姿を浮かべながら、思いの全てを巡らせる。


(一緒に暮らすことで、幸せな生活を過ごせると思うなら、彼女が私を選ぶはず...)


すでに彼女と過ごす生活を、自分から遠ざけようとしているのかもしれない。


(彼女にとって必要な存在なら、それを私は感じ取れるはずだ!!)
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赤い果実 ©著者:香澄怜良

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