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3章:急接近 (1/3)

3章:急接近

地下街の半ばまで進む頃、女は男へすかさずに近づく。


わずかな気配を感じ取り、なにげに男は振り返る。


その時、陰りの浮かぶ表情は、やさしい女の微笑みに照らされる。


「このあと、約束でもありますか?」


女の声は思うよりも柔らかい。


それらしい衣裳を着せたなら、可愛らしいメイドのようにも見える。


ご主人を前にすれば従順な風貌に映るので、その声は少し高く、耳に障りそうな気もした。

それとは違う穏やかな口調が男の警戒をほどいてしまう。


そのため彼に掛けられた声は、それだけで癒されてしまうほど、とても心地のよいものだった。


「いや。行きつけのバーで飲もうと思って...」


なにが起こったのか分からないが、男は冷静に答えを返した。


今は女性が強い時代。

そのため女が男へ声を掛けても、なにも不自然ではないのかもしれない。

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赤い果実 ©著者:香澄怜良

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