6章:the only one (105/105)

そう言うと聖哉はベットの下から小さな袋を取り出した。
中に入っている箱を見て彼女は目を見開いていた...




聖哉「 あの時は余りにも無計画だったからな。本当はずっと用意して隠してあったんだ...



藤崎梨沙さん... 俺と結婚して下さい。 」




箱の中にはシンプルに輝くダイヤの指輪が入っていた。
全く気付かなかった梨沙、ベットの下にそんな物があったとは驚きを隠せずにいた。




自分はこの人無しでは生きていけない。そう確信した。
目からは涙が溢れ小さく何度も頷く梨沙の左手の薬指にリングをはめた...




梨沙は言葉を失いながらもう一つのリングを聖哉につけると子供のように彼に抱きついた。




梨沙「 ありがとう... 」