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3章:変態
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子供の頃はテレビっ子で、
毎週楽しみにしてたアニメやバラエティー番組、クイズ番組が沢山有ったのに、いつ頃からか、テレビがイマイチ面白くない…。
陳腐な設定のドラマ。
笑いのセンスがズレたバラエティー。
流行りについていけない漫画やアニメ。
下世話な芸能ニュース。
風呂上がりの楽な格好で布団の上。
横になり、酒と肴を交互に煽りながら、上の空でチャンネルを回してばかりのサタデーナイト。
結局落ち着いたのは、営業話題の引き出しの為にと経済ニュースとトピックス。
『………』
それすらも今夜は、頭にスッと入って来ない。
毎週毎週、土曜の夜は心が満たされず、悶々とする。
ひとりぼっちがやけに沁みるんだ。
気付けば、午前3時。
ウトウトと睡魔がとり憑き始め、そろそろ寝ようかとテレビも照明も消す。
真っ暗な部屋の中、仰向けで天井にポツンと浮かぶ豆電球の光を目を細めて見つめながら
ふと
和子ちゃんを想う
我ながら、未練がましさに情けなくなる。
悪戯だか好奇心だか、
何の気の迷いからあんな行動に出たのか…よく分からない奇妙なきっかけとはいえ、たかだか中2の身空の少女相手に…
俺は一体、何を求めているんだ?
何を期待してる…
売春
…ハッ…バカバカしい…。
寝よう。
さっさと寝ろ。俺。
明日は…何をしよう…。
休日出勤…するかな。
『…!』
iPhoneが震える音…!
どこだ、どこへ置いた?
思わず起き上がり、暗闇の中散らかった布団周りを手探りでかき回す。
着信だ…
和子ちゃんから…!
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