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3章:亜美 (1/1)

3章:亜美

とぼとぼと少女があるいている。
都心から沿線で一時間ほどの郊外。
特に美人でもないがブスでもない。
全てが普通。それが亜美にくだった評価だった。

また不合格だった。部活を休んで、いつもの嫌みをいわれながら受けたドラマのちょい役、、、セリフもほとんどないその他大勢の生徒役。
それすらも受からない。わたし、、、3才から芝居をやっているのに、、、


「お帰り、亜美。オーディションどうだった?」

「お母さん、ただいま。だめだった。落ちた。」

不穏な空気が流れる。この2年間、亜美はどんな役も全て不合格だった。

「亜美ちゃん、、、お母さんね、思うの。長く劇団少劇に入ってレッスンも頑張ってきた。子役のころはちょこちょこ役ももらえていたけど、、、もう終わりにしたらどうかな?まだ中3だから、これから色んな道があるはずよ?」

小さな頃の亜美は可愛いかった。平均より小さな身長は役によっては武器だったし、顔も九州地方出身の両親のよいところを受けて、派手顔だった。しかし、中学に入学すると、出身も平均となり、顔も派手だけども、美少女とは言い難い成長を遂げた。

「、、私が、私がいちばんそれ分かってる。だけど、、、」

「亜美ちゃん。大丈夫だよ。ゆっくりで。」

亜美の母親は穏やかだ。夫がエリート会社員だけあって、物腰も柔らかく、行動にも余裕がある。

なのに、一人娘の亜美はというと、自己愛が人一倍強く、僻みっぽい。なにかというと人と自分を比べたがる。娘の成長の一環として子供劇団に入れた両親の思いは全く功を成すことはなかった。


私これからどうなっちゃうの、、、
勉強も普通、スポーツも普通、特別やりたいこともないし。
あ、でも歌。歌は好きだし、上手いほうだと言われるし。
もしかして、芝居じゃなくてアイドルとかの方がいいのかも。アイドルである程度売れてから芝居、女優とう人も沢山いるし、、、

ちょっと調べてみようかな。
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虚構の星 ©著者:バリ固

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