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2章:ホス狂い (1/9)

2章:ホス狂い

カランカラン。

一人の若い女の子が店内に入ってきた。

彼女の名前はアヤ。

店の常連客だ。

「アヤちゃん。いらっしゃい」

アヤは可愛らしい顔立ちをしているが、どこか危なっかしい雰囲気がある。

言葉では形容しがたいのだが、常に糸が張り詰めていて、いきなりパチンと破裂しそうな感じと言ったところだろうか。

「ママ、もう無理」

「あらあら。どうしたのお嬢さん」

「無理、無理、無理、無理。

もう無理ー!」

アヤの目には涙が溜まっているようだった。

彼女は担当ホストに月何百万も貢いでると言う話だ。

「なにが無理なのよ」

「また喧嘩した。もうダメかも」

喧嘩の相手は聞かなくとも分かる。

彼女の担当ホストだ。

「バースデーでタワー約束したけど、もう飛ぶつもり」

何のことだかさっぱり分かりゃしない。

「ママァー」

「よしよし。泣かないの」

泣きじゃくる彼女は幼稚園児のようだった。

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スナック さちこ ©著者:かりんとう

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