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6章:それから (14/14)




私『本当に好きで、一緒にいれたら良かったので…。書類上の事は…諦めてました。』


成美母『そうよね、辛い思いさせてしまったわね、ごめんなさいね…。一応ね、明日、一緒に帰るつもりなの。帰るなら今が良いみたいだから。』


しげ『そうですか…。』

成美『専務、今まで本当にありがとう…晴菜さん、ごめんなさいね』


私『しげさんから、籍入れたいと言ったと聞いてますから。でも、1つ聞いて良いですか?』


成美『どうぞ』


力がない話し方…
本当は辛いんだと思う。




私『しげさんを、好きだったんですよね?』


成美『どうかな!尊敬はしてましたね。尊敬出来る人の奥さんにさせてもらえたのは感謝してます…。出会った時から晴菜さんがいて入る隙はありませんでしたから好きだったとかは、覚えてないんです…』



私『そうですか…。』


私以上に彼を好きなら許せたのに。
歯切れの悪い回答に
正直イラッとした。


私『しげさん、私待合室に先にいるね』

成美母は私に深々と頭を下げたけど私は軽くしか頭を下げなかった…。





いろんな思いが爆発しそうであの場所から早く出たかった。



それから10分もしないうちにしげさんが来た。



しげ『いこうか。』

私『うん…』



私はしげさんの腰にしがみついて歩き出した。





並桐になって
初めての夜…。



しげ『覚えてる?初めてデートした日の夜…』


忘れるはずがない…。

お洒落なテラスのあるシーフードダイニングのあと
高層ホテルの最上階のbarに行った。




私『つれてくとどんな子でも落ちる店から、シャンパンのボトル持って行ったら、落ちたも同然の夜景のきれいな部屋に入って…』


しげ『そうそう…とにかく初めて会った時なんか気になったんだよね』




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美人な姉 ©著者:愛希

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