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17章:旅立った君 (2/2)

床に倒れた君は血を口から吐いた状態だった。


ナースコールした。


病室から一旦出された。


外の椅子で震えが止まらない。


病室のドアが開いて先生から


「覚悟を決めて下さい」


私は床に座り込んだ。


「優斗と話せますか」


「声は聞こえるはずです」


私は病室の君の手を握りしめた。

言葉が出て来ない。


君の手を握りしめるのが精一杯。

君の目が静かにあいた。


「優斗、優斗、分かる私だよ」

君は酸素マスクを外すと私を引き寄せ、耳元で


「なっちゃん、あい」


首にある君の手が落ちた。


先生が駆け寄り


「23時32分、御臨終です」


私はその場に座り込んで動けなかった。


私は冷たくなった君にキスをした

唇は凄く温かかった。


君の両親からは


有り難うなっちゃんと泣かれた。

私には君との最後の約束だけが残った。
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忘れないよ ©著者:mama

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