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14章:激痛 (3/3)

君の中のガンは本当君を苦しめたよね。


筋肉質だった、腕も足も全て日毎に細くなり、それでも君は私に笑顔でいてくれた。


君は私の最高の彼氏だよ今でも。

余命2ヶ月はすでに過ぎていたね

余命宣告から、3ヶ月たった頃だった。


「なっちゃん、あの海行きたい」

私は先生に何とかお願いして、一泊二日の外泊をもらった。


君は助手席で、私の運転する姿を笑いながら見てたね。


海岸が見えると


「なっちゃん、俺が死んだら骨を少し粉々にしてこの海に撒いてくれないかな」


「分かった、約束するね」


君は笑いながら


「有り難う、なっちゃん。
着いたら起こしてくれる」


「分かった、着いたら起こすね」

私は涙で視界がぼやけてた。


次から次に溢れて来る涙。


声を殺して泣くのが本当苦しかったよ。


横でスヤスヤ眠る君を見るだけで愛しくてたまらなくなる。


君がもうすぐいなくなるかと思うと、一緒に死にたいとも思った。

現地に着く前に君は目覚めて私に言った。


「なっちゃん、絶対生きてね。
俺の分まで生きるって約束だよ。俺がいなくなっても、強くだよ。絶対なっちゃんは幸せになれるから、いつもありのままでいてね。なっちゃんの子供可愛いだろうな見たかったな」


君は泣いていた。


外を見ながら肩が小刻みに揺れてた。
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忘れないよ ©著者:mama

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