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7章:あとがき
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五分五分……50%・50%……YESかNOか、確率二分の一。
様々な想いが頭を駆け巡り、けれど80%や90%と申し渡された訳ではない。
100人居るとすれば、50人はセーフではないか。
ぱっちんぱっちん。
ゴムで引っ張っているのだろうか。診察室に響く、組織を採取される音を聞きながら、私はぼうっと考えていました。
「七斗さん。終わりましたよ。初めてのことで不安だったでしょうに、ピクリともしなかったけれど、ずいぶん我慢強い方ですね」
先生にそうは褒めていただいたが、我慢では無く、頭の中が考えなければならぬことでいっぱいだっただけ。
浮かんだ不安を打ち消し、いや、現実なのだと捉え、それならば仕事はどうしよう。ああ……でもまだ悪性だと決まったわけではない。
何だか腑抜け状態になり、一週間後に予約を取って、病院を後にしました。
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