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6章:彼岸花 (24/25)

思わず、ジャケットの胸ポケットを手で抑える。そこには確かに紅の花。

ああ。杉林は風に揺れ、そわそわとそよいでいる。

ーーーー菩薩は。
語らずも全てを荘厳(そうごん)に導いてくれる。

自然の力を食として供する『ボン・レギューム』のご夫妻にも。

祖父母との縁に悲観する私にも。

そしておばあさまとの想い出を、大切に心に留める。
あのーーメッセージをくださった読者さまにも。
もしかすると、菩薩の姿を借りて私に伝言を託されたのかも知れない。

ただの偶然なのだろうか。

それとも夢か幻だったのか。

いや、それでも良いではないか。
生きていれば一度くらい……生きていてこそ……神秘的な出来事を経験することもあるのだ。




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東京ショートストーリー ©著者:七斗

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