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6章:ルイ (12/12)

健一のマンションに戻ると
マンション前に健一がいた

もう!黙って出ていくなよ!
心配するだろ!


ごめんね

と謝ると

私の手を握って

散歩がてらコンビニに行こうって

特に欲しいものはないけど

新発売のお菓子なんかを買って部屋に戻った



買ってきたお菓子を食べながらDVDを見た。


見ながら眠くなってきた私を健一が
お姫様抱っこで寝室に連れて行った


そっと私をベッドに寝かせると

俺は綾ちゃんがいなくならないように


リビングで見張ってるから
ゆっくり寝てね今日はご飯ありがとう


って言ってリビングに戻ろうとした


私は健一の手を掴んで


隣にいて?と言った


健一は


いいよって笑って

隣で横になった


あー、そうやって俺を寝かせて
帰る作戦だろ
 

って私をくすぐってきた
  


違うよ、隣にいてほしいだけ    


ってくすぐられてる私は笑いながら答えた


健一は


笑ってる私に


1回座ってと私をベッドに座らせて



俺は、りょう(綾)ちゃんじゃなくて綾乃が好き…です。
大切にするので付き合って
ください…


そう言って私を真っ直ぐに見てる



私も健一の目をしっかり見て


はい。


と答えた


健一は

すごく嬉しそうに笑いながら


良かった〜マジ緊張した

お祝いしよー

私の手を引いてバルコニーに出て

シャンパンで乾杯した

しばらくバルコニーで飲んでから
また寝室に戻った


部屋着に着替えた私を見て


何かさ、彼女って感じだわと


また嬉しそうに笑った



この日から

私はホストであることを隠す

ホスト ルイ

の彼女になった。

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No.1 ©著者:負け子

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