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6章:勘違いからの (12/12)






が鳴り、見ると中田からだった。



『はい?』

中田『下村さんに追いかけられてない?』



『どうにかしてまけないかな。』


中田『んー…今から話しかけていい

『私に



中田『うん』

『わかった。』




『お疲れ様です。』

遠くで中田が誰かに声をかけて近づいてくる。





中田『美寿々さん!!』


私『中田さんお疲れ様〜』

中田『お疲れ様です。』




駅まで談笑してる風に話ながら歩く。
たまに中田が前のめり風に歩きながら下村がまだいるか、を確認した。





中田『今曲がった。』

私『昨日の話で呼び出されたんだよね。美果の。』


中田『俺にはなんも。』

私『業務的な話以外話せないってさ。下村さんあの話はしたけど自宅は教えてないってよ』



中田『じゃああのbarの時みたいにつけたんだな。』

私『それしかないね。』




反対側からタクシーに乗り込む。




私『あれ、なんでタクシー乗ったんだろ』

中田『何でだろうね




中田がキュッと私の手を握ったから、私は指を絡ませた。





当たり前のように
中田のマンションに入る。


当たり前のように
メイクを落として借りた服を着て
中田の隣に座る。





中田『美寿々さん、好きだよ。』


私『うん…。』




中田の目を見ると
真っ直ぐに私を見ながら頬をサラッと撫でてキスをする。

キスをしながら少しずつ体勢を変えて、向き合い
私は中田の首に手を回して密着した。

中田は長い腕で私を抱き締める。





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最初で最後の… ©著者:愛希

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