1章:長年 (5/5)

さゆり『男狙います、的なﾔﾂ…あくまでもさりげなくってやってるようで…実は完全仕込みみたいな。』


私『あはは…』


さゆり『だから!!あなたも参加するよね』


私『わかりましたよ〜』




別に用事がある訳ではない。

この半年に１回の飲み会は女はホステスみたいな動きを求められるから
すこぶる面倒くさい。

がさつだからなおさら。





でもさゆりさんは
すこぶる気がきく人だから、体が動いてしまうのだ。

で、やっかみも入る。
他店から。






閉店時間になり
急いでロッカールームに入る。

入ると
ひっくり返りそうなくらい混雑してるし、なんだかきらびやかだ。


これからご出勤ですか？みたいなね。

美果も呆気にとられてる。




さゆり『美果がびっくりするなよあんたも凄い格好だから…』


美果『ええ〜、どういう意味ですかぁ』




お人形みたいな格好…
地味目なｺﾞｽﾛﾘだけど
一般人からしたら
『ｺﾞｽﾛﾘ!!』っていう感じ。