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気づいたら、みんな床に転がってた。
「起きた?」
目が覚めると隣に柊也がいた。
「ずっと起きてたの?」
「うん。ブッサイクな寝顔だな、おまえ。」
柊也はクククッと肩を揺らして小さく笑った。
「寝込みを襲う気だな。」
「そ♪」
「ッッッ!!ちょっと…!!」
柊也の顔が近づいた。
床ドン状態であたしを見下ろす。
「さっき、なつめとどこ行ってたの?」
あの香水の香りがあたしを包む。
「柊也、近い。」
「なにしてた?」
どんどん近くなって、お互いの鼻がくっつきそう…
「猫…」
「猫?」
首をすくめてギュッと目を閉じた。
「バーカ、冗談だよ。」
目を開けると、状態を起こした柊也が煙草に火をつけながら悪戯に笑った。
「続きは今度な。」
ビックリした。
外はうっすら白みがかっていて、もうすぐ夜が明けそう。
楽しかった宴もそろそろお開き。
帰りたくない。
帰ったらあたしどうなるんだろ。
無断で外泊したのなんて初めて。
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僕らのゆうき ©著者:結月 杏奈
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