9章:7月23日 (2/2)

矢沢先輩(仮名)
中学ん時のひとつ↑の先輩
YAZAWAに命を掛けYAZAWAを心から崇拝する男



それはそれは ケンカ ちょー強えぇ人だったよ


でも一匹狼
(牙狼ではない)



自分のメンツ守る為とか権力争いとかのケンカは一切しない人


♬せいぎ〜だ〜と〜か〜あ〜いなら 俺は 追いかけない♬



”生意気だ”とか”調子コイてる”など理不尽な理由でバダバダにヤラれてる人のもとへと駆けつけ

もしくは後にその情報を何処からか聞きつけるや否やその悪者を容赦無く大勢の人前でケチョンケチョンにやっつける
そんな先輩


いわば正義の味方



当時は良くても悪くても 誰かとつるんで行動するのがあたり前でそれがカッコイイ男としてのステータスみたいな感じだった



お世辞にも人付き合いが上手では無い矢沢先輩は付き合いだけの友達は要らないって 昼はいつもひとりでパンかじってた


俺はなんか知らないけど この矢沢先輩が好きで よく話したし先輩も可愛がってくれてた


先輩はタバコ(ハイライト)は吸ってたけどその他 シンナーもしないし 万引きもしない男


それが 他の先輩からみたら
”意気地なし” とか
”ダセェじゃん”とか思われてた


かたや矢沢先輩は
『アイツら今に捕まるよ〜アキラお前はやるなょ〜』
ってよく言ってた

パンかじりながら…




シンナーも万引きも大いにやってたアキラさんはその時点で矢沢先輩を思い切り裏切っていたのですね




地元を離れ トラックドライバーとして活躍している先輩が早めにお盆休みをとって帰って来る


『アキラ お前と飲みたいんだよね ヨロシク〜』


矢沢先輩らしいメールが届いた